01|経営のまん中にvisionを。
ビジョナリー会計事務所は、中小企業や新設法人(small business)の経営を総合的にサポートする会計事務所。会計の分野だけではなく、お客さまがワクワクするほどの「ビジョン」=「理想とする未来の姿」を一緒に創り、共有し、実行する経営パートナーです。
私たちは会計の専門家でありながら、経営の軸になるのは何よりも経営者が理想とする未来の姿「vision」だと信じています。単に数字だけを追うのではなく、経営のまん中にvisionがあることで、経営はより楽しく、ワクワクするものになるからです。私たちは、そんな経営のまん中にvisionを据えた会社「ビジョナリーカンパニー」を滋賀から多く輩出することを夢見て活動しています。
代表税理士 山本哲郎
02|ビジョナリー会計事務所の原点。
私にとって強く影響を受けた人が祖母なんです。今はもう亡くなっていますが、大好きだったので子供のころよく一人で帰省していました。当時は今よりもずっと町に活気があり、おばあちゃんも下宿などの商売をやっていて、そこにはいつも色々な人が集まっていて、中でも中小企業の経営者の方たちがたくさんいました。その空間では、おばあちゃんを中心にああでもない、こうでもないとどうでもいいような話をしたり、熱く未来の夢を語ったり、議論をして過ごしていた。そんな姿を見て、私は子供ながらになんかいいな、楽しそうだなと感じていました。何よりも、みんながそこから元気になって帰っていく姿がとても印象的でした。
ビジョナリー会計事務所の原点は、その空間です。一つのコミュニティーに業種や売上規模、経験などに関係なく、同じエネルギーを持った人たちが集まって、想いを共有したり学んだり、切磋琢磨し合う。そして、元気になってそれぞれの場所に帰っていく。そのような場所でありたいと思っています。
私自身ワクワクしているときって強いエネルギーを感じますし、お客さまである中小企業の経営者の方からも、常にそんな熱を感じながら一緒に仕事をしたいと思っています。
03|税理士を目指す。
私は、学生時代から会計を学んで会計事務所に勤めてから独立をするといった、一般的な税理士の道を歩んでいません。大学を卒業してワコールという一般企業に勤めました。仕事の内容は商品を取り扱ってくれる量販店や百貨店、ワコールショップという駅ビルや路面店として展開する専門店の経営を良くすることでした。
その3種類のお客さまと接する中で、ものすごく魅力を感じたのが専門店の方々だったんです。量販店や百貨店は自分と同じサラリーマンですが、それぞれの専門店を運営しているのは中小企業のオーナーさんたちです。私の中で当たり前だと思っていたサラリーマン的な意識と、一国一城の主であるオーナーの意識、熱量はまるで別物で、それは、先ほどお話したおばあちゃんの周りに集まっていた中小企業の経営者の方たちと接していた時の感覚ととても似ていました。
専門店の方々とのお仕事の中で、経営が困難になるような状況を目のあたりにすることもありました。多くの経営者やそこで働く方々との日々のやり取りを通じて、経営の難しさと、困難な場面で本質的に何もしてあげられない自分の非力さを痛感し、「本気で会計や経営、組織運営を学びたい!」そう考えたのが、私が税理士を目指すきっかけとなりました。
04|会計事務所に勤めて見えたこと。
税理士を志すようになってから、2つの会計事務所で修業しました。一つ目は、京都を代表する上場会社を多数お客さまとして抱える老舗の中堅規模の会計事務所。もう一つは、日本全国に展開し、海外にもネットワークがある大手の税理士法人です。
それらの修業先で感じたのは、意外にも、どちらの事務所も「お客さまの未来に関われていない」ということでした。自分が与えられた仕事だけをこなすようなサラリーマン的な意識で、お客さまの未来を共に考える仕事のスタイルでは無かった。事務所側もお客さま側も、お互いにそういうビジネスライクな関係性でした。
その中で自分の税理士としてのスタイルはどういうものがいいのか、何年も模索し続けました。結果、見えてきたのは、やっぱり私の原点であるおばあちゃんを取り囲んでいたような本当に熱量がある人たちに対して、同じくらいのエネルギーで本気のサポートをすること。その方たちが理想とする「ビジョン」を中心に、経営の戦略に本気でコミットすることでした。そう気持ちが固まったところで独立を決意。そして、志、想いを事務所名に込めて「ビジョナリー会計事務所」と名付けました。
05|話すことよりも、大切なこと。
多くの中小企業経営者は顧問税理士に満足をしていません。「上から目線で一方的に話してくる」「頼んだことしかしてくれない」「専門用語が多く理解できない」「有益なアドバイスがもらえない」等、その多くは会計のことでは無くコミュニケーション上の課題です。
ビジョナリー会計事務所が創業時より大切にしていること。それは、話すよりも「聞く」ことです。多くの場合経営者は自分の中に既に答えを持っています。ただ、経営者は孤独です。色々な不安を抱えながら日々前進しようと頑張っています。考えることが増えると頭の中をうまく整理できないことがあります。私自身、税理士の前にお客さまと同じ一人の経営者ですから、そう感じることも多々あります。だからこそ、ビジョナリー会計事務所の税理士やスタッフは、徹頭徹尾、経営者に寄り添う姿勢でお話を聞き不安を共有し、頭の中を整理して自分の答えに自信をもって前進していく手助けをすることが大切であると考えています。
06|「経営相談」のスペシャリスト。
人材を増やすか、融資を申し込むべきか、新規事業に進出するか、事業継承のタイミングはいつにするのか、経営者は常に重要な意思決定を求められます。私たちは社内や金融機関の人間など誰もが危険だ、やめろというような経営者の挑戦に「やりましょう」と背中を押すこともあります。かと思えば、たった一人の雇用に対して会計視点から「今じゃない」とストップをかけることもあります。 さまざまな、リスクを伴うような決断が必要な時に真っ先に相談できる場所、それがビジョナリー会計事務所です。
07|数字が好きになる。経営が楽しくなる。
中小企業経営者は商品開発やマーケティングは得意だけど、数字は苦手という方が少なくありません。ですが会計の数字は必要なポイントさえしっかり抑えられれば、実はそう難しくありません。
ビジョナリー会計事務所の経営サポートの代表的なコンテンツの一つが「STRAC®2割の知識で、経営判断に必要な8割のことを理解できるようになるのです。ビジョナリー会計事務所のすべてのお客さまはこのツールを学び、導入しています。数字が好きになると経営がより楽しいものになりますし、5年後、10年後のビジョンをより具体的に創造できるようになります。
08|楽しみながら、経営センスを格段にアップする。
会計事務所としては珍しいのですが、お客さまの経営サポートの一つとして「マネジメントゲームMG®」という経営のゲーム(ボードゲーム)を導入しています。4~5人でチームを組んで円卓でやるのですが、そこでは、経営の戦略をたてたり、どのように利益を生み出すかを考えたり、いろんな仲間の意見も吸収しながらゲームが展開していきます。
社員の方が参加されたりすると、「えっ!社長ってこんなにいろいろなことを考えて経営をしているんだ」と気づくことも。遊びのようでありながら、効率的に経営のセンスを学び、身につけることができる画期的なツールです。
ビジョナリー会計事務所では、会計業務だけではなく、お客さまがビジョンを達成するために必要な経営センスやスキルをアップさせる様々な試みを提供しています。
09|私には、信頼するスタッフがいます。
『事務所の「チーム力」が素晴らしく、皆さんで弊社を見てくださっている安心感があります。』
『私の困ったときの心強いサポートデスクが、ビジョナリー会計事務所の女性スタッフの方々です。』
そんな「お客さまの声」をたくさんいただいています。今ビジョナリー会計事務所を支えてくれているのは私が心から信頼している10人のスタッフです。私一人でできることには限界があり、一人のお客さまに対して3人、4人、5人とチームで深く関わるのがビジョナリー流のスタイル。スタッフ一人ひとりに経験してきたキャリアがあって、労務や人事系、数字の分析などそれぞれの得意分野を生かしてお客さまの経営を総合的にサポートしています。
一般的な会計事務所・税理士事務所ではお客さま担当だけが携わるスタイルのがほとんど。だけど、そのやり方では様々な要素が絡み合う経営のほんの一部分しかサポートできません。なにより孤独になりがちな経営者にとって、ビジョナリースタッフが会社の一員として、何かの施策がうまくいったときには一緒に喜び、窮地に追い込まれた時には一緒に解決策を練る。そんなビジョナリースタッフの、どんなときもお客さまと伴走するあり方は、お客さまからの満足度がとても高いです。
10|ビジョナリー会計事務所が考える『三方よし』の経営デザイン。
近江商人の活動の理念である『三方よし』。ビジョナリー会計事務所では、事業活動を通して私たちなりの『三方よし』を体現したいと考えています。
『ワクワクを共有する生涯パートナー』。私たちが理想とする、売り手と買い手の関係性への想いをこの理念に込めています。お互いの関係性は常にフラットな状態で、お客さまのビジョンをしっかりと共有し、信頼関係の中でめちゃくちゃ深いコミュニケーションをとりながら一緒にゴールに向かっていく。それが私たちの目指す姿です。
もし、私たちの提供する仕事に対してご指摘を受けたら真摯に受け止めて即改善をします。お客さまが経営方針からそれたような思い付きの投資などをしようとしているときは本気で止めますし、周囲のだれもが反対するような挑戦をしようとしているときにはじっくりと話し合ったうえで「ここは攻めましょう!」と専門家としての判断から背中を押すこともあります。お客さまがとりあえず儲かればいいといった方針で、健全とは言えないグレーな税金対策等を求めてくる場合はきっぱりと断ります。そして、どうしても同じ方向を向くことができない場合は関係を解消させていただくこともあります。
ビジョナリー会計事務所は、一般的な会計事務所と比べるとちょっと人間臭くて、熱量が高めと言われます。でも、そういったお互いが本音でぶつかり合う関係性なしには、本当の意味での「買い手よし 売り手よし」は体現できないんじゃないかと思っています。
そしてその延長線上に、前にお話しした私の原点であるおばあちゃんの下宿のように、業種や売上規模、経験などに関係なく、同じエネルギーを持った人たちが集まって、学びの機会を通して知見を深めたり、地域をより良くするための活動を一緒にやったりみたいなことが生まれてきたりして、その結果「世間よし」に繋がっていく。
「買い手よし 売り手よし」の関係性を丁寧に紡いでいって、だんだんとフィールドを広げ「世間よし」の循環をつくりあげていくような、ビジョナリー会計事務所はそういう場でありたいと思っています。